税金ゆるキャラで楽しく『税』について学ぼう!
ということで、今回は・・・
『脱税』と『罰則』についてです。
これらの説明をする前に、皆さまがよくゴチャゴチャしがちなところの説明からスタートします。
減税?節税?脱税?違いがよくわからないんだけど・・・
納める『税』が減る。
この切り口からみると、『減税』『節税』『脱税』いずれも、税額を減らすことを指します。
でも、それぞれの意味は大きく異なります。
このあたり、ゴチャゴチャにされている方も多いので、まずは頭の整理のため、簡単にまとめてみました。

この記事では、3つめの『脱税』について、イラストでイメージ付けしながら紹介します。
『脱税』は犯罪です。
なので、その罪を犯してしまうと、当たり前ですが『罰』を受けることになります。
『脱税』の例
『脱税』は、犯罪です。
これに該当するケースはいくつかありますが、今回は2つのケースをイラスト付きで説明します。
<ケース1>『所得』隠し

『所得』隠しは、文字通り『所得(利益や売上)』を隠すことです。
これは脱税をしようとしている人の『悪意』により行われます。
※『悪意』とは、「悪い気持ちのこと」と考えてください。
この『悪意』をキャラクター化して、イメージをマンガ風に描いてみました。
① まず『悪意』により『所得(利益や売上)』がバシュッと刈り取られ、
② どこかに隠してしまう、持って行ってなかったものとしてしまう。
このようなイメージです。
所得税は、この『所得』部分に対して課税されるので、少なくなった『所得』の分だけ、税額が少なくなります。
これは不正な手段を使って税金の支払いを免れたわけなので、当たり前に『違法』です。
<ケース2>『架空経費』計上

『架空経費』計上は、ありもしない経費をその『所得(利益)』の内訳である『売上ー経費』の経費として加えることで、『所得(利益)』を小さくしてしまうというものです。
イラストのイメージとしては、
① まず『悪意』により『所得(利益や売上)』に架空経費をパラパラと加えて、
② 結果『所得(利益)』を小さくしてしまう。
このような感じです。
『架空経費』は、ありもしない経費を意図的に加えて『所得(利益)』を減らしてしまうものなので、こちらも少なくなった『所得』の分だけ、税額が少なくなります。
不正な手段を使って税金の支払いを免れたわけなので、当たり前に『違法』です。
『脱税』が見つかった場合には、もちろんそれに対する『罰則』もあります。
この『罰則』についても、イラストを交えて紹介します。
おも~い『罰則』
『罰則』については、次のとおりです。
過少申告加算税

『過少申告加算税』とは、申告漏れや申告誤りで追加納税が発生した場合に課される税です。
もし申告すらしていない場合には、『無申告加算税』というものが課されます。
重加算税

『重加算税』とは、仮装や隠ぺいなど、悪質な脱税があった場合に課される税です。
延滞税

『延滞税』とは、納期限までに納付しなかった場合に発生する利息的な税です。
これら3つは、その『脱税行為』の程度によって、罰則の適用有無や重さ(罰則的な税額の大きさ)が変わってきます。
おわりに
今回は、『脱税』と『罰則』について、その概要を書きました。
ぜひ、イラストと併せて、イメージ付けしてください。
※『罰則』の具体的な計算方法や金額などは、構成上の都合から割愛させていただきました。各自お調べいただけますと幸いです。


