【中学生向け】そのまま使える!税の作文の『型』|受賞作から学ぶ書き方とネタ集

目次

そもそも『税の作文』って、なに?

夏休みの宿題でよく出される『税の作文』。

正式には「中学生の税についての作文」といって、国税庁と全国納税貯蓄連合会が募集しています。

身近に感じた税のことや学校で学んだ税のことを題材に作文を書くことで、税に関心を持ってもらうために実施しているものです。

実はこれ、すごく大きな作文コンクールです。令和7年度は6,339校から426,594編もの応募があり、特に優秀な作文については内閣総理大臣賞、国税庁長官賞など、特別な賞が贈られました。

40万編以上の中から選ばれるので「自分にはムリ!」と考えてしまいそうなところですが、ちょっとした工夫でその出来栄えに大きく差がつきます。

そこで、この記事を読めば「何を書けばいいの?」というモヤモヤがスッキリするはずです。


まずは、相手を知ろう

さて、いざ書き始める前に、まずは『税の作文』の募集要項などを確認しておきましょう。

リンク【令和8年度 中学生の「税についての作文」募集】
https://www.nta.go.jp/taxes/kids/sakubun/chugaku/r08/boshu.htm

文字数は1,200字以内で、原稿用紙3枚分ですね。

注意点としては、「制限字数を超えないこと」。少しでもはみ出してしまうと、審査してもらえないので、十分に注意しましょう。

また、最近はやりのChatGPTやGemini、Claudeなどの「生成AIによって書いた文章はご遠慮ください」となっています。

「どうせバレないでしょ」という考えは危険です。わかる人が読めば、その文章が生成AIを使って書いたのか、そうでないのかは容易に見抜けてしまいます。

ルールを守って、極力使用しないようにしましょう。


受賞作には、こんな『共通点』がある

次に、過去受賞作を私なりに分析してみたいと思います。

たくさんの受賞作を読んでみると、上手な作文にはいくつかの共通した特徴があることがわかりました。

ここが「差がつくポイント」かなと思うので、どうぞ参考にしてみてください。

ただし、個人的見解も含みますので、「自分に取り入れられそう!」と思った部分だけでも役に立ててもらえたらうれしいです。

共通点① 『自分の体験』からスタートしている

これが一番のポイントです。受賞作のほとんどは、税金の説明から始まりません。

自分が実際に体験したことから書き始めています。

たとえば、こんな出だしです。

  • お母さんと買い物に行って、消費税を取られるのがイヤだなと感じた
  • 歯医者に行ったときに思ったこと
  • おばあちゃんの入院費のこと
  • 子ども食堂に参加したときのこと

どれも、その人にしか書けない「自分だけのエピソード」ですよね。

作文は上手な文章を書く競争ではなく、「あなたがどう感じ、どう考えたか」を伝えるものなのです。

共通点② 『気持ちの変化』が描かれている

受賞作でとても多いのが、こんな流れです。

最初は「税金なんてイヤだな」と思っていた
 ⇩
でも、あるきっかけで税金に助けられた経験をした
 ⇩
「税金って大切なんだ」と考えが変わった

この「マイナスからプラスへ気持ちが変わる」流れは、読む人の心に残ります。

実際、ある受賞作は前半で「消費税は嫌だな」と感じ、中盤で公共サービスのお世話になり、後半で税の大切さに気づいたという構成で、これはどんなテーマにも応用ができます。

最初から「税金は大切です」と書くより、「イヤだと思っていた自分」から始めた方が、考えが変わっていく過程での心の揺れやドラマが描けると思います。

共通点③ ちょっとだけ『自分で調べている』

体験だけでなく、少し自分で調べた事実が入っていると、ぐっと説得力が増します。

たとえば、ある受賞作では、「調べてみると、税金の歳出のトップ項目は社会保障関係費だとわかった」と書かれています。

難しいことを調べる必要はありません。気になったことを1つ調べてみるだけで充分です。

共通点④ タイトルに工夫がある

受賞作のタイトルを見ると、思わず読みたくなるような工夫があります。

  • 「オレンジのキーホルダー」
  • 「税金は『優しさのバトン』」
  • 「先生の口癖」
  • 「僕と海と、税金がした冒険」

「税金の大切さについて」のような普通のタイトルより、謎めいていたり、たとえを使っていたりすると、読む人の目を引きます。

タイトルは最後に考えても全然OKです。


そのまま使える!作文の『型』

「特徴はわかったけど、どう組み立てればいいの?」という人のために、書きやすい型を用意しました。

この順番で書けば、自然と受賞作っぽい構成を作ることができます。

STEP
書き出し(体験)

税金にまつわる、自分の体験や思ったことから書き始める。

【文例】
「お母さんと買い物に行くたびに、レジで増える金額を見て『また税金か』とガッカリしていた。」

STEP
きっかけとなる出来事

気持ちが変わるきっかけになった出来事を書く。

【文例】
「そんなある日、祖母が入院することになった。」

STEP
調べてわかったこと

気になって調べたことや、人から聞いたことを書く。

【文例】
入院費が思ったより安く済んだのは、健康保険という仕組みのおかげだと知った。

STEP
自分の意見と、その理由

自分の考えを、理由とセットで書く。 ← ここが作文の心臓部(核心部分)です。

【文例】
「私は、税金は『困ったときにみんなで助け合うためのお金』なのだと思う。なぜなら~。」

STEP
まとめ(未来への気持ち)

これからどうしたいか、未来に向けた自分の気持ちで締める。

【文例】
「大人になったら、私も誰かを支えるために、進んで税金を納めたい。」


ネタに困ったら?|身近な『税金の使い道』ヒント集

「体験なんて、特にないよ…」という人へ。

実は、私たちの毎日は、税金だらけです。

いくつか例を挙げるので、自分に当てはまるものを探してみてください。

学校のまわり

教科書がタダなのも、校舎も、先生のお給料も税金。給食費の一部も税金でまかなわれています。

病院・身体の話

病院で払うお金が安く済むのは健康保険のおかげ。歯医者、予防接種、おじいちゃんおばあちゃんの入院なども立派なネタになります。

街の中

道路、信号、橋、公園、図書館、ゴミ収集。「もし税金がなかったら?」と想像すると、そのありがたさが見えてきます。

困っている人を支える仕組み

子ども食堂、児童養護施設、年金など。だれかを支える税金の使われ方に注目すると、深い作文になります。

ニュースで見た税金

消費税、森林環境税など、最近話題の税を調べてみるのも良い切り口です。

ある受賞作は、森林環境税が環境保全にどう使われているかを自分の住む区について調べていて、身近な視点がとても印象的でした。


おわりに|一番大事なこと

税の作文でうまく書くコツは、むずかしい言葉を使うことでも、税金を無理にほめることでもありません。

大切なのは、あなた自身の小さな体験を思い出し、「それって税金のおかげだったんだ」と気付いたときの、素直な気持ちを書くことです。

40万通のなかであなたの作文が光るのは、あなたにしか書けないエピソードがあるからです。

まずは「税金にまつわる、自分の思い出」を1つ探すところから始めてみましょう。


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