みなさん、バナナは好きですか?
おいしいですよね。
今回は、そんなバナナからできた紙『バナナペーパー』の紹介をとおして、環境問題などについて考えていきましょう。
実は僕の名刺も、この『バナナペーパー』で作っているものもあります。
『バナナペーパー』を使うことで社会貢献ができ、持続可能な社会づくりへ繋がるので、ぜひ皆さんもバナナペーパーでできたノートやメモ帳などを見かけたら、一度使ってみてください♪
バナナペーパーとは?
『バナナペーパー』とは、アフリカのザンビアという国で育てられている、バナナの茎から取った繊維を原料として、古紙(古い紙)やパルプ(紙を作る材料)を加え、日本の工場で作られている紙です。
世界の森林や野生動物の減少などの環境問題と、途上国の貧困問題、女性の自立支援といった社会課題の両面を解決したいという想いから生まれた、紙の分野で日本初のフェアトレード認証のエコな紙として注目されています。
フェアトレードとは?
フェアトレードとは、お金を払って商品を買うときに、作っている人たちが公平にお金をもらえるようにする考え方です。たとえば、チョコレートを作るのに必要なカカオを作っている農家の人たちがいます。フェアトレードをすることで、これらの人たちが安全な環境で働けて、十分なお金をもらえるようにしようということです。これによって、農家の人たちの生活がよくなり、子どもたちが学校に行けるようになるなど、いろいろな良いことが起こります。フェアトレードの商品を選んで買うことは、遠く離れた国の人たちを助ける1つの方法です。
参考:https://www.fairtrade-jp.org/about_fairtrade/course.php
バナナペーパーとSDGsとのつながり
SDGs(持続可能な開発目標)とは、世界中の人々がもっと良い未来を作るために協力して取り組むべき17の大切な目標です。これらの目標には、貧困をなくす、おいしい水と食べ物をすべての人に届ける、みんなが健康でいられるようにする、良い教育を受ける機会を提供する、男の子と女の子が平等に扱われるようにする、そして地球をきれいに保つことが含まれます。SDGsは、子どもたちが安全で幸せに生きることができるように、そして未来のために美しい地球を残すために、国や人々が一緒に努力する大切な約束です。それぞれの目標は、世界をもっと良い場所にするための小さなステップのようなものです。
ここからは少しむずかしいですが、17の目標に照らすと、どのようなつながりがあるのかを書いています。
アフリカの最貧困層の人たちに雇用を生み出し、フェアトレードを行なっています。
栄養を考えた朝食とランチを無料で提供し、工場敷地内でオーガニック果物を栽培。
衛生・健康に関するサポートと教育、化学物質ゼロの生産、救急搬送を提供。
子どもが学校に通えるよう支援し、大人にはSDGsについての教育を提供。
チームリーダーの半分は女性。
村の人々に安全な水を無料で提供。
社員や診療所に太陽光パネルやソーラーランプを提供。ザンビアと日本のオフィスは100%グリーン電力。
児童労働を許さず、フェアトレードの仕事に誇りを持ち、スキルを高めるトレーニングを行う。
サーキュラーエコノミー型、サステナブルな紙産業のイノベーション。
様々な宗教、部族や国籍の人々がともに働く。
チームに自転車を無償提供。グリーン工場での環境建材・再生可能エネルギー有機栽培を通してサステナブルなコミュニティづくりの教育を行う。
フェアトレード認証取得団体。環境資源と経済成長をデカップリング(切り離す)。
温室効果ガスを減らしながら、ハンドプリントを増やす。CO2を吸収する森林を守り、ソーラーなどの再生可能エネルギーの使用。
水汚染につながる化学物質の使用を削減、ザンビアとイギリスのバナナペーパー生産はオーガニック。
森林を守り、雇用を通じてゾウなどの絶滅危惧種の密猟を防止。
贈賄を許さず、自由に意見を言える民主主義で包含的な職場づくり。
ザンビア×日本×イギリス×スウェーデンの国際パートナーシップ。
使うほどに社会貢献。持続可能な社会づくりへ。
今回は『バナナペーパー』の紹介をとおして、環境問題などについてお伝えしました。
皆さんも、『バナナペーパー』を使うことで、持続可能な社会づくりへの貢献を考えてみてはいかがでしょうか。
『ハル★ラボ』では、【『税』を楽しく学ぼう!】をコンセプトに、これからも発信していきます。
次回もお楽しみに♪